Zooey's murmur

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2006-09-30 (Sat)

[]ビタミン

どーも夏場の読書はダメです。何故って言うと、僕の読書の場所はお風呂だからです。夏はほとんどシャワーですませてしまうので、本を読む時間がないんです。そんな僕が久々の読書に選んだのが「ビタミンF」です。重松 清の本は「流星ワゴン」から二冊目。ちょっとマニアックなミステリー小説好きの僕ですが、最近はセンチメンタルな物語に惹かれてしまいます。登場する主人公のほとんどは僕と同じ年代の37、38歳です。結婚して子供も成長してきて、親の老後の問題もちらほら出始め、そして妻との関係も若い頃のようにはかみあわなくなってくる。家族と共にいられる小さな幸せ、40歳を迎える前の「俺の人生これでいいの?」と振り返りたくなる気持ち、そんな心の葛藤をやさしい言葉で描いています。読んでホッとする。こころに効くビタミンといった小説でした。

ビタミンF (新潮文庫)

ビタミンF (新潮文庫)

輝2006/10/25 18:00ビタミンF読みました♪「小さき者へ・定年ゴジラ」も良かったですよ。重松さんの小説は、けして派手では無いけど、無くした&忘れた「何か」を思い出させてくれますね。
突然ですが、ガンダム世代ですよね?福井晴敏の「月に繭 地には果実(原題∀ガンダム)」福井 晴敏 (著)幻冬舎文庫
興味がありましたら・・・どうぞ。子供向けのガンダムと違う、文学性高い大人向けSFファンタジー小説です。

ZooeyZooey2006/10/25 20:46輝さんありがとう。たしかに世代としてはガンダム世代になりますね。「月に繭 地には果実」は今度チェックしてみます。今は同じ重松 清の「疾走」を読んでいます。今まで読んだ重松ワールドと全然違って、暗く重いシリアスなストーリーです。まだ途中ですが、東野圭吾の「白夜行」に近いイメージかな。また輝さんのお勧め本教えて下さいね。

輝2006/10/26 18:08こちらこそ、お薦めの本があったらUPお願いします。
会社でのCoffee break中に拝見してます。Zooeyさんの興味そそる話題に綺麗な写真。和みます。
いつも

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2006-06-22 (Thu)

[]ベルカ、吠えないのか?

変わった本をお望みの方にはいかがかな。決してペットで犬を飼ってるからなんて気持ちで手を出したら、このヘビーな物語にはついていけないかも知れない。第二次世界大戦から東西冷戦を経由し、ソ連の崩壊、戦争の20世紀を、イヌ(軍用犬)を通して描いた物語。地球上の生命体として初めて宇宙船に乗せられた犬「ライカ」(クドリャフカとも言われている)が地球を見下ろした年を「イヌ元年」とし話は語られていく。イヌの歴史を通して、近代史をある意味理解できました。また別の視点から、イヌの素晴らしさを感じれる作品でした。

ベルカ、吠えないのか?

ベルカ、吠えないのか?

地球の軌道上を回った最初の生き物「ライカ」に関しては、ここを参照して下さい。

http://www.infobears.ne.jp/athome/cactus/kohi106.htm

f:id:Pranny:20060327011924j:image

ライカ(クドリャフカ)のアニメーションです。泣けます。

http://www.h4.dion.ne.jp/~allten/kudoryafuka.htm

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2006-06-13 (Tue)

[]リバース ークラッシュ(2)魂の戻る場所

リバース―クラッシュ〈2〉魂の戻る場所 (幻冬舎文庫)

リバース―クラッシュ〈2〉魂の戻る場所 (幻冬舎文庫)

ちょっと前まで泣ける本がはやってましたよね。私はお涙頂戴的な話は大嫌いなんですが、これはウルッときちゃいました。「リバース」は「逆戻り」(REVERSE)という意味ではなくて「生まれ変わり・再生」(REBIRTH)という意味です。前作「クラッシュ」では事故~治療がメインでしたが、今作はどのように社会復帰をしていったかが描かれています。「クラッシュ」を読んだ方、是非こっちも読んでみて。

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2006-05-07 (Sun)

[]告白

凄いです。町田康でなければ書けない大作でしょう。全編、河内弁で、最初はつっかかりますが、なんとも言えないテンポで物語は進んでいきます。明治の猟奇事件「河内十人斬り」を題材としていますが、時代に関係なしに今風な言葉も飛び出してきて、そこがまたいい感じです。主人公の思弁しすぎで、自意識過剰な熊太郎には、何処か自分も思い当たる節があり親近感を感じてしまいました。自分の思いをうまく言葉にできない事ってありませんか?そのもどかしさって何とも言えないですよね。また逆に外から見てて、考えと行動とがピタッと一致しているような人っていますよね。正直羨ましく感じます。そんな日々感じていたギャップをこの小説はうまく表現しているように感じました。俺は熊太郎派なんですが、結末は報われませんでした。

告白

告白

「河内十人斬り」は河内音頭のスタンダードだそうです。随分とファンキーですね。

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2006-04-07 (Fri)

[]スモールトーク

別れた昔の男が、毎回違うクルマに乗ってドライブに誘いに来るというショートストーリー。しかしそのクルマがかなりマニアック。TVRタスカン→ジャガーXJ8→クライスラー クロスファイアサーブ9−3カブリオレアストンマーチン ヴァンキッシュ→アルファロメオ アルファGT ドイツ車が一台も入っていないところが良いですね。もしベンツやBMWが入ってたら、つまらなかったかもしれない。作者の絲山秋子さんは趣味がいいなあと思った。スモールトーク(Small Talk)がSCRITTI POLITTIの曲名からだとは。懐かしくなってiTuneで試聴しました。青春の1枚ですね。あの辛口のピーターバラカンが深夜のTBSの番組でよくビデオを流していたのを思い出しました。

スモールトーク

スモールトーク

 

キューピッド&サイケ85

キューピッド&サイケ85

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2006-03-14 (Tue)

[]流星ワゴン

重松 清の作品を初めて読みました。ちょっと前まで「家族愛」がテーマになっていると、なんか気恥ずかしくて遠慮してたんですが、主人公が38歳ということで親近感を憶えトライしてみました。妻に離婚を迫られ、息子は中学受験に失敗し家庭内暴力、そして本人はリストラに…、「死んじゃってもいいかな」と思ったときにワゴンが迎えに来ます。誰もがきっと思う、過去をやり直せたら、そんな分岐点となった大事なときにワゴンは連れて行ってくれます。前半を読み終わった頃、もしかしたら泣けちゃうかなと思ったんですが、父と息子との関係を中心に描かれていきますので、子供のいない私には、そこまで感情移入出来ませんでした。息子をもっていたら、どんな風に感じたことでしょう。最近同世代小説に敏感な私でした。ちなみにこの小説、今年映画化されるそうです。

流星ワゴン (講談社文庫)

流星ワゴン (講談社文庫)

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2006-03-09 (Thu)

[]沖で待つ

芥川賞受賞作でなければ、たぶん読まなかった類かもしれない。他の絲山秋子の作品が読みたくなりました。理由は、文章のテンポがいいから、それも独特なテンポってとこかな。最近は例えれば、音楽のようにメロディとテンポのいい文章が好きです。収められている2編のうち、「沖で待つ」よりは「勤労感謝の日」のほうが、ありがちっぽいけど好きかな。次は「スモールトーク」を読もうかな。車好きには、たまらない内容らしいですよ。

沖で待つ

沖で待つ

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2006-03-03 (Fri)

[]40翼ふたたび

40歳プラスマイナス2の世代は、この帯を読むと気になって仕方がないでしょう。40歳が射程距離に入ってきた私も、なんか読まずに居られない気分になり、気がつけばレジに立ってました。40歳から始めよう!「人生の半分が終わってしまった。それも、いいほうの半分が。」 初めのうちは、失墜した元IT社長や23年間引きこもりの中年が登場したりと、ちょっと狙いすぎって感じがしましたが、後半からは、それぞれの登場人物が絡んできて、ページをめくるのを止められなくなりました。ラストには、思わずこみ上げてくるものがありました。JCも40歳で卒業、その後をどう過ごすか、そんな事を考えさせられました。

40 翼ふたたび

40 翼ふたたび

audreyaudrey2006/03/08 12:55人はその生涯の40年間で本文を著述し、これにつづく30年間において、前者についての注釈を付加する。Byショーペンハウエル  40からの人生、楽しもうじゃないですか!?

ZooeyZooey2006/03/10 17:56audreyさん、ありがとうございます。ショーペンハウエルに関して調べてみました。素晴らしい格言が沢山あるんですね。今度使わせていただきましょ。

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2006-02-27 (Mon)

[]容疑者Xの献身

直木賞受賞、「このミステリーがすごい!」「本格ミステリ・ベスト10」「週刊文春ミステリーベスト10」の3冠に輝いた作品です。でもそれほどの傑作とは思えませんでした。直木賞ってどうやって決めているのでしょうか? その1作品のみの評価ではなく、過去の作品も照らし合わせて、功労賞的な要素が多いのでしょうか。それにしても各ミステリー雑誌がこぞって2005のベストに挙げているのにびっくり。2,3位の作品を読む気がなくなります。私の東野圭吾のお奨めは、やはり「白夜行」「幻夜」を続けて読んで、後は「秘密」かな。

容疑者Xの献身

容疑者Xの献身

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2006-02-23 (Thu)

[]浄土

久しぶりのブックレビューです。読んでない訳ではないんですが、どれもこれも読みかじり状態。そんな中でこの短編集全7編は一気読みでした。おもろい!こういうの好きだなあ。This is PUNK! 大好きな吉村萬壱と相通じるようなシュールでナンセンスな世界は、テンポも良くて、気持ち良いです。でも万人には薦められないな。特にお気に入りは、全て本音で話さなければならない「本音街」、突然東京の中野にあらわれた怪獣「ギャオスの話」、そして私の周りにもいる使えない奴の顛末を鋭く描く「自分の群像」です。読後の爽快感がたまりませんな。

浄土

浄土

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2005-12-06 (Tue)

[]ネクロポリス

懐かしい故人と再会できる聖地ーアナザー・ヒル、死者たちを『お客さん』と呼び、温かく迎えるヒガンという祝祭空間。恩田陸の作品は「夜のピクニック」についで二作目です。高校生活最後のイベント「歩行祭」を描いた青春小説とは、がらっと変わって本作はファンタジー小説です。イギリスと日本の伝統文化の融合、生と死の境界を描く世界観には感心しましたが、期待していた故人との心の触れ合いの描写は、「夜のピクニック」のように細かく描かれてなかったように感じます。でも、もしもこんな場所があったらと思わせてくれた作品でした。

ネクロポリス 上

ネクロポリス 上


ネクロポリス 下

ネクロポリス 下

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2005-11-17 (Thu)

[]アンボス・ムンドス

好きなんですよね、この作家。内容はいつも通り、誰でも持ってる心の奥のドロドロしてる部分を描いてるんだけど、リアリティがあるし、でも文体はすっきりしていて読みやすい。今回は短編集でしたが、次回はずっしり分厚い長編を期待します。

アンボス・ムンドス

アンボス・ムンドス

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2005-11-04 (Fri)

[]永遠の眠り

馳 星周の本は初めてです。でも後味悪すぎです。幼児虐待がテーマです。何故自分の子供に対して、そんなことをしてしまうのか、その衝動は理解出来ましたが、ただそれだけ。まるっきり救いのない世界でした。以上

楽園の眠り

楽園の眠り

[]自由死刑

島田雅彦の作品は、快楽特急から2作目です。一週間後に死ぬと決めた男を、一日を一章ずつにして描写している内容です。自分がもし1週間後に自殺するとしたら、何をしようかなと想像しながら読みました。結構なドタバタ劇と伺っていたので、浅田次郎のプリズンホテルのような雰囲気を期待していたのですが、最後はちょっと物足りなかったです。でも気に入ったので、他の作品も読んでみよ。

自由死刑 (集英社文庫)

自由死刑 (集英社文庫)

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2005-09-16 (Fri)

[]永遠の旅行者

【PT】Perpetual Traveler
永遠の旅行者。どの国の居住者にもならず、合法的にいっさいの納税義務から解放された人々。国家にとらわれず、自由を求めて世界を旅する独立した個人のライフスタイル。

私の今とは、全くかけ離れている生活に憧れて本書を手にしました。ハワイのライフスタイル、ニューヨークホームレス事情、日本兵シベリア強制労働、脱税の仕方など様々なものが盛り込まれています。物語の中盤から後半にかけて部分は、少し疲れぎみの私の心に心地よい清涼感を感じさせてくれましたが、ラストの展開は急にミステリーになりさがってしまったような気がしてちょっと残念です。ハワイ島(ビッグアイランド)の事が描かれた小説は少ないと思います。ハワイに行くときのお供にどうでしょう。

永遠の旅行者 (上)

永遠の旅行者 (上)

永遠の旅行者 (下)

永遠の旅行者 (下)

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2005-08-28 (Sun)

[]新ゴーマニズム宣言スペシャル 戦争論

靖国神社の売店で買ってきました。この他にも、日本国を考える上での書籍の種類の豊富さは専門店並でした。今年のサマコンで、福井晴敏が「ここ数年、国民意識を右、左という振り子で例えると、少し右に振れてきているように感じる」というようなことを発言をしていました。日本の誇り、またアイデンティティを考えると、先の大戦をどう捉えるかは大変重要です。もしかしたら、私達の受けた教育は、非常に偏ったものだったかも知れない。私は先の大戦を決して肯定はしませんが、その後の日本人の歴史認識が全て勝者にねじ曲げられてしまったのではないかと疑いを持つようになりました。

新・ゴーマニズム宣言SPECIAL 戦争論

新・ゴーマニズム宣言SPECIAL 戦争論

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