Zooey's murmur

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2005-05-02 (Mon)還暦を前にして戸惑う

[]魂萌え! 桐野夏生

残虐記』『アイムソーリーママ』と作者にしては小作が続いていたが、久しぶりにずっしりとした長編です。個人的に、桐野夏生は分厚いのに限ると思っています。作者の深い心理描写や細部のリアリティの追求が、短い小説でも十分に描かれているのですが、こちら側が、もっ描いて欲しかったという欲求不足を感じてしまうのです。『グロテスク』や『柔らかな頬』を読んだ後はなおさらです。今回の『魂萌え!』は物語がミステリーではなく、あまりにも日常的過ぎる設定ですが、登場する人物の一人一人に自分のエゴの一部分を投影しているような感じがして、引き込まれました。

魂萌え !

魂萌え !

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